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偏見と主観をまぶした異文化紹介ブログ
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 田山花袋の本で『田舎教師』というのがあって
大学進学を挫折した文学少年清三は片田舎で教師をすることとなったが、田舎での惰性に埋没した周囲の人間たちを見て「こうはなりたくない」と自分の独自性を認識する一方で、やがては彼もその一員と堕していくというお話なのですが

ぼくはこの本が好きです
話の筋も僕ら若者には普遍的で大変結構なんだけど、僕はそれ以上にそれを彩る情景描写の過多が大好きです

やりすぎなくらい、果てなく続く情景描写
僕は「やりすぎの美学」とも言うべきものを心から信奉します
やりすぎなくらいが丁度良い
特に人前に何かを提示しようなんて人間の場合は

作者は不器用なんだなと勝手に思う
いいと思います、心から
友達になってみたいよ


前置きが長くなりましたが、僕の田舎である岡山から、ある友人が出張で東京にやってきました

吉祥寺駅で会うと、その男は似合わないスーツを着て駅の出入り口の壁にもたれ掛かっており、火を点けていない煙草を口で弄びながら
「東京では外で煙草も吸えんのか」
と言っていました
そういえば、足下には武蔵野市の喫煙禁止マークが五百万枚ほど、地面を隙間無く埋めていました

それから三軒くらい飲み屋に行って、家に帰って寝ました
何を話したかは、あまり覚えていません
でも、とても楽しかった


その男は、四月から岡山の田舎で教師の職に就きました
僕は彼が日常に堕してしまうのが怖い
火のような若者で、誰よりも綺麗な言葉を持っているその男が清三のように埋没するのが

良い夜でした





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コンポが壊れました
15の時に買って、23歳まで共に生きたコンポ
住む家が変わっても、ずっと一緒にあったコンポ

残念です
経年劣化と、なんかいろいろこぼしたりして汚れが目立つようになったその体には、古傷に塗れた老兵のような逞しささえ見えます(大袈裟)

なんだか寂しいね
スピーカは押し黙り、レコードプレイヤーもまた然り

スピーカと向き合った日々が今は走馬灯のようだ
今度は大袈裟ではなく、そうだ 8年間だもの
僕の大好きな音楽は、このスピーカからしか流れませんでした


老兵、て響きいいわ
このコンポの戒名は「老兵」にしよう

ありがとう、老兵よ、どうか安らかに

  


patti smithを聞きながら



 どーも
東中野のケムリと言うバーで朝まで飲んでしまい、軽く二日酔いみたい

いや、昨日はなんだか酔っていました
僕は酒弱いからね
それでもブランクジェネレーションとロックンロールサーカスを見ながら緑茶割りに心を注いだ前夜は、ひどく楽しかった
飲む前から、今日はいける気がしてたもの
朝方東中野から電車乗って、吉祥寺でゲロ吐いて、武蔵小金井へ

夜にお酒を飲みたいなんて人は、僕はすきです
なんだか寂しいじゃないか、一人でこっそり東中野なんて裏びれた街に酒を飲みにやってくるなんて
悲しいからべろべろに酔っぱらって悲しさを忘れようとする
そしたらまた朝が来て、悲しくなって夜まで生きながらえたらまた飲みに行ってしまう
とても悲しいと僕は思う

店はずっと満員で、周りは年上の人ばっかだったけど、皆少年のように、けらけらと笑い、皆酔っぱらっていました

楽しかった
今日はこれから吉祥寺へ

久々に紹介でも

Boomtown Rats/The Fine art of Surfacing
哀愁のマンデイだ
他の曲も最高


 

 今日「自殺の文学史」て本を買いました
ロシアのチハルチシヴィリて人が書いたやつ

金曜日の夜、朝まで飲んでしまって、眠さ極まった午後の吉祥寺、よく行く古本屋バサラブックスにて

僕には良い本でした
デュルケームよりも、ショーペンハウエルよりも良くて、寺山修司くらい

僕は別に古代ギリシャ的自殺賛美者では全くないです
客観的に自殺というものを見た場合だけですが
死にたい人は勝手に死ねばいいと思うし、死にたくないのなら死なずに癌か車が突っ込んでくるのを待てばいい

しかし主観的には、自殺は恐ろしく素敵な行為であると、本気でそう思います
自分の手で自分の赤い血を地に注ぎ、そして自分の生を殺すなんて、あまりに人間的だと、そう思います
これは、言うなれば「純然たる自殺」に限られますが
(例えばいじめや貧困を苦に自殺する行為を自殺とは呼ばない)

誤解をいただいても大いに結構なんだけど、笑う前に少し考えてみればいい

生を前提に置いて自身の生き方を問うのは、競馬の予想屋の思考だ
予想屋の予想に従ってその馬券を買う競馬を、僕は全く面白いとは思わない

生か死か、前提にあるこの問いを、予想屋の思考は綺麗に掃き捨てる

ああ、なんかいやらしい文章
このへんでやめよう


僕は死をポケットに入れて歩くのが好きです
少なくとも書類の上の選択を難渋な顔して繰り返す人生よりは

楽しい週末を

 友達とルームシェアを始め(実際には友達んちにお世話になって)たのが大体11月頃

そしてこのたびネットが開通いたしました

二、三ヶ月の間、世界を繋ぐでっかい網から逃走してみて思うのですが、ネットて要らないですね
どうか今までネットに使っていた膨大な時間よ、その得た掃いて捨てるほどの些細な情報と引き換えに、我が身に戻ってこい



春がくれば、僕はサラリーマンだ
金曜日が金色に光り、お金も増えるだろう、ボーナスでテレビを買ったりもするだろう
そんな生活を、楽しみもするのかもしれない

清志郎の大好きな歌に、サラリーマンて歌がある

サラリーマンのドラマ
君に見せてあげたい
映画のようにすぐには終わらない
長く長くまだ遠く続くこのドラマ

なにがドラマなものか
過ぎ去る日を遠く憧憬を抱いて見つめる日々に、ドラマなんかあるものか

なったらなったで楽しいなんて、そんなどぶ川の金言を吐くのはやめてくれ


ああ、茫洋、茫洋
酒でも飲んで忘れよう



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