偏見と主観をまぶした異文化紹介ブログ
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Rockile/Second of Pleasure
はい、今週は勝手にパブロック週間にしたいと思います
これは1980年発売の、パブロックのステキ盤
みんな大好きRockpile
Nick LoweとDave Edmondsの夢のコラボレーションです
なんたるポップさ
それもそのはず、希代のポップ職人を二人もバンドに擁しているのですから
モータウンビートを教科書のお手本のように上手に使ったHeart
ニックロウの真骨頂、When I Write The Bookが特に名曲過ぎます
聴いたこと無い人は、騙されたと思って聴いて見事に騙されてください
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ライ麦畑でつかまえて/J,Dサリンジャー
この本のレビューが書きたいがために円盤堂を始めたといっても過言ではないです
面倒くさくない奇特な方、どうぞお付き合いください
いきなり冒頭から、大好きです
☆もし君が本当に僕の話を聞きたいんだったら、おそらく君が最初に知りたいのは、僕がどこで生まれただとか、しみったれた幼年時代がどんなものだったかと か、僕が生まれる前に両親はどんな仕事をしていたかなんていう「デビッド・カッパーフィルド」調のやつなんだろうけど、僕はそんなこと話す気になんてなれ ないんだな。第1、そんなの僕自身退屈なだけだし、第2に、もし僕が両親についてひどく私的なことでも話したとしたら、2人ともそれぞれ2回ずつくらい頭 に血を上らせることになってしまうからね ☆
アインシュタインは、「常識とは、18歳までに集めた偏見のコレクションのことを言う」と言っていました
16歳のホールデン・コールフィールドには常識が無いのでしょう
やすやすと常識を覆します
表紙から裏表紙まで、絶えざる痛快極まりない語り口
日本語に翻訳してですら、ナイフのように研ぎ澄まされた言葉、文体
さながら大長編の寸鉄詩のよう
文章を受け取る胸は、壊れるほど強く打たれ続けます
ホールデンと同じ16歳という年齢を経て、今に至る僕の心が感じるのは、懐かしさと強い憧憬
悔しいくらい憧れます
僕はちょうど16歳のときに高校の図書館でこの本を借りて読んだのですが、当時はあまり良さが分かりませんでした
ホールデンと同じような心象は思春期にある人なら誰でも同じように持つものです
しかし、当時の僕はこのアイロニックで、自分以外の全ての社会に対して斜に構える若者の性質を、素晴らしいものとは思えなかった
こんな排他的でひねくれた自分が本当に嫌いで、もう少し社会とうまくやっていきたかった
ホールデンも同じように考えているのかもしれませんが
22歳になった今は、その若者的性質を素敵なものだとみなせる
「僕は20歳だった。
20歳がうつくしい年だなんて誰にもいわせない」
とはポール・ニザンの大好きな言葉ですが、まさにそれだと思います
歳を経るにつれて、この小説は色を変え形を変え、大きさすら変えましたが、見た目は以前と同じ白水社の素敵なブックカバーに包まれて、僕の本棚にあります
また読みたくなってきた
うーん、寝よう
今日はこの辺で
まだ気が向いたときに続きます

The Rise And Fall of Ziggy Stardust/David Bowie
今晩は
おっとステキなジャケット
今日は1972年に発売されたDavid Bowieの超名盤
ジギースターダストでございます
めっちゃかっこいい
笑いながら踊りながら泣ける、至高のレコオド
Hang on to yourselfはVictimが
Suffragette cityはFast carsやレッチリがカバーしたりしております
アルバム通して曲よし、メロディも良し、映像を見るとなお良し
あーDavid Bowieかっこいい
これがグラムロックだ
JPOP好きも
Jazz好きも
Hiphop好きも
音楽なんて聴かん人も
みんなで聴こう、グラムロック
かっこいいよー

Any Trouble/We Are All The Nice Girl?
今日の1枚はこれ
1980年、Stiff Recordsからリリースされた、パブロックの名盤
聴きまくった1枚
はい、前回に引き続きパブロックです
パブロック、かっこいいです
時期的にはパンク期の音楽
しかしパブロックの人にはおっさんが多い
つまり、パンクをやりたい、でもパンクをやるには年寄りすぎる
悲しきオトナの音楽
と勝手に解釈してニンマリしたりする
Nick LoweやDave Edmonds,Elvis Costello、Graham ParkerやJoe Jacksonの初期が好きなら是非
あなたはどんな大人になるか
もしくはどんな大人なのか
大人として、社会の規範に沿って生きるのは、大切なことかもしれない
でもあまりに社会の規範ばかりを見すぎて、大事にすべき自己に内在した規範、自分がどう思うか、をおろそかにするのは愚鈍極まりない行為だと思う
他人に害を与えなければ良い人間か
空気が読めれば、気が遣えれば良い人間か
そんなことは決してないと思う
それだけじゃあその人はただの無害な置物じゃないか
大人になるというのは、社会化をすることだと思います
そしてつまらない人間は、往々にして過度の社会化を経ている
「大人は分かってくれない」ではなく
「大人は分かることができない」
人生が退屈なのは知っている
それならせめて自分は退屈でないものでありたい
パブロックでも聴いて、軽やかに歳をとりましょう

今日のステキな一枚は
Elvis Costello/My Aim Is True
パンクムーブメントの最中、1977年にリリースされたこのファーストアルバムは、怒れる若者の道標
どうですかElvis、ですよ
かっこ悪いわけが無い
どうでしょう、このバディ・ホリーが確実に好きであろうメガネ
最近、原宿やら下北やらを闊歩している若者に黒縁メガネのこんなのをかけている人が多いけど、全くもって似て非なるものである
確かに流行の格好をしていれば、格好良いだろうし、女の子にはもてるだろう
けれど、あの種の人々の内面を伴わないオシャレは、ひどくダサいと思うし、当然僕は大嫌いだ(当然僻みです)
大好きな忌野清志郎の言葉を借りれば
「君、格好良いね。でも、それだけだ。」
好きで好きで、はち切れんばかりの思いでモッズパーカーを着る人がいる
革ジャンを着る人がいる
他人のファッションにまでどうこう言う権利は僕には無いし、言う必要もないとは思うけど
だからせめて、どうか流行よ、廃れてください
話がそれましたが、このロックンロールメガネ、かっこ悪いわけが無い
そしてこの内股
内股こそロックミュージックの黄金律
かっこ悪いわけが無い
映画然り、テレビ然り、音楽然り、可視的エンターテイメントにおいて、このアイドルからかけ離れたルックスと低い声、Costelloにもコンプレックスはあったかと思います
でもそれでもかっこよすぎるElvis Costello
拙いながらも、音楽をするという立場を同じくする者として、僕は本当に助けられました
本当にかっこ良い
そしてとても優しい
Elvis Costello/My Aim Is Trueでした
訳すと、私の進む道は正しい
たまには若者のように、自己を無理由に全肯定してみても良いんじゃないでしょうか
今夜も聞こうと思います
ヘッドフォンで、爆音で
ああ良かった、僕の向いている方向は正しかった