偏見と主観をまぶした異文化紹介ブログ
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アーネスト・ヘミングウェイ/誰が為に鐘は鳴る
大好きなヘミングウェイの、一番好きな作品
スペインの内戦を舞台にした長編でございます
タイトルはイギリスの詩人ジョン・ダンの詩からの引用
秀逸です
ヘミングウェイは今文庫になってる本は全部読んだけど、つとに思うのは、本当に、偉大、でもどこが好きなのか分からないというところ
僕は手放しで好きといえるくらい好きなものの多くが、具体的にはどこがそんなに好きなのか、分からないことがあります
身近なもので、また多くの人に当てはまる対象としては、恋人や家族、友達、夫や妻でしょうか
どこが好きか分からない、でも本当に大切で、大好きなもの
とういう感じです、ヘミングウェイとは
と同時に、行きつけのラーメン屋のような感じも受けます
毎日食べなくて良いし、それが無いからといって明日の生活が大きく変わるわけでもない
それでも時々無性に食べたくなるし、食べるとほっと安心するし、でももし無くなると、それはそれでとても哀しい
帰るべき心の拠所
そういう感じです、ヘミングウェイとは
そしてこれはそんな愛すべきヘミングウェイの、個人的には最高傑作
胸が詰まります、素敵過ぎて
足をばたつかせたり、涙をテーブルに置いてある飲みかけのコーヒーの上に落としたり、唖然として煙草の灰をこぼしたり、バイトの時間を気にして壁の時計に目をやってみたり、大好きな人のこと、自分の過去現在未来、そして自分自身の存在について考えたりしながら
長い時間をかけて読んでみてください
とても良いです
大好きです
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