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偏見と主観をまぶした異文化紹介ブログ
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The Clash/白い暴動

こんばんは

今日はこれ

今日はレビューではありません

これは、1977年に出た、クラッシュのファーストアルバム



なぜ僕はThe Clashが好きなのか
このような考えが、ふと脳裏を過ぎるときがある

「なぜ~か」とか、「~とは何か」という問いは決して答えが出る類のものではないけど、敢えてやってみようと思う


僕にとってThe Clashは、リアルな存在ではない
どんな人間かなんか知らないし、精々映像で見るだけ
ライブを見たこともないし、会ったことなんかもちろんないし




僕にとって、The Clashは代弁者ではない
理由は簡単で、歌詞が分からないから

僕は常に代弁者を捜し求めている
代弁者が好きだ
代弁者以外は好きじゃないといってもいいかもしれない

代弁者によって、自分の中で言葉に出来ない思いを形にし、また自分の中にあるふにゃふにゃとした弱い考えに筋骨を通してもらいたいと思う
背中を押してもらいたいと強く思う

しかしThe Clashの歌詞を心から理解するには英語の心はもちろん無いし、逐語的に訳されたであろう日本語訳では、あまりピンと来ない

それ以上に、根本である歌詞の内容で歌われている70年代当時のイギリスの社会状況は、現代日本の飽食社会に住む僕にはかなり理解しがたくアイデンティファイできない


それでも僕はクラッシュが好きだと言える

それは、多分、悲しいけど、環境に作られた感情だと思う

ヒロトやマーシーが大好きなThe Clash
70’sパンクの代表格、大人気のThe Clash
労働者階級の代弁者The Clash

最初はこんなところから、僕のThe Clash好きは始まったのだろう

「ヒロトとかが好きで、パンクと言ったらThe Clash。かっこ悪いはずがない、僕も必ず好きなはずだ。」
こんな思いも、最初はあったんだと思う

事実最初聞いたときは、正直スッカスカで、全くかっこいいとは思わなかった

「パンクを初めて聴いたとき、その激しさに衝撃を受けた!」的なレビューをよく目にする
でも、現代の人間が70’sパンクの音だけ聴いて、心から激しいと思うだろうか?
メタルは?ハードコアは?トランスだって、JPOPすら、多くが音は70’sパンクなんかよりはるかに激しいじゃないか

僕は自分に嘘をついている
僕にはパンクの本当の激しさなんて、分かりはしない


辛くなってきた
フロイトの言う「抑圧」をこじ開けている気分

だからこそ、僕はレコードの溝から飛び出てくるThe Clashの音に、自らの手で意味を加える

英歌詞が直接与えてはくれない意味をつけ加える
スカスカの音の隙間に想像で激しさを付け加える
大貫憲章のライナーノーツで読んで知った、当時の英国の社会状況を付け加える
雑誌で読んだジョー・ストラマーの優しさを
ビデオで見たミック・ジョーンズの内股のステージアクションを
ポール・シムノンのルックスを
トッパー・ヒードンの低いドラムイスを付け加える

大切なのは想像力だ
ベルトコンベアに入った小さな部品が、出てきたら戦艦になっているかのような、過剰なもの



そして、The Clashは十分な想像力の喚起に足る材料を持っている

僕はThe Clashを、自分の中で代弁者に仕立て上げる


だからクラッシュが好きだ、あまりにも
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